SHORTCAT

頑張らないために、頭を使ってます。

MENU

https://shortcat.hatenablog.com/entry/2019/12/24/083651

この記事にも書いたが、2019年は起業をした年だった。

 

売上は1円もあがらなかったし、波を起こすこともできなかった。

その結果からなんちゃって起業と言われればそれまでだが、だからと言って振り返っていけないわけではないし、ゼロから価値を作ろうとする経験をしたのだし、言語化しておく。

この行為が五年後に役立つことを願っている。

 

 

気づいたこと

いままで自分が受けてきたサービス、教育、採用は全て意図されて作られているものであるということ

いち資本主義における人間として、価値を作る側に回ったことで、世の中の全てのサービスが意図してデザインされていることを体感した。

タイミーがどうしてあれだけ資金調達とPRに力を入れているのか。

cocodaはどのようにあのような形のサービスになったのか。

 

サービス以外にも、採用において、採用する側は何を求めて採用しているのかが若干なりとも見えてくるようになった。

採用して、その場その瞬間で利益があがるようになるというのは考えにくい。ストーリーがないから。だから、即戦力採用というのもある意味ではその後のストーリーと照らし合わせて行われているのかもしれない。

 

なんとなく受けていたサービスに対して、意図が含まれていることがわかった。Twitterでキラキラした発言をしている人はそこに意図があるからに他ならない。

けんすうさんが学生や若手ビジネスマンに向けて自己肯定感を高め前向きに仕事を取り組めるようになれる言葉尻の良い言葉を発信をするのにもちゃんと意図がある。

仕事に不満があったり将来に不安をもつ若手がいつかけんすうさんの言葉で背中を押される可能性があるかもしれないからフォローをする。

 

特に2018年ごろからインフルエンサーが成長する構造はそういった力学が働いている。

 

二年前の自分はどうしてもその言葉の裏側を読み解こうとせず、鵜呑みにしてしまうことが多かった。

 

いざ自分が価値を作る側に回って、意図はふんだんに入れ込もうとする。だから意図を入れ込む人の存在が見えるようになった。

想像以上に事業づくりは重い

事業を作るというのは、ほんとうにおもい。こうすればこうなるということを描かないといけないし、こうなればこうなった後にどうなるのかも描かないといけない。

しかも、それが広まった先にどんな素晴らしい未来が待っているのかまで描く。

 

極め付けにはそれを実行に移していかないといけない。その実行はパズルのように当て込んでみたり時間をかけて考えてみて答えが見えてくるものではなくて、やってみてもそれが正解なのかどうかまったく検討がつかない。表面的にうまくいっていたとしても、それが長期的にうまくいくものであるかどうかなんてわからない。

 

創業者はそのわからない状態のまま答えを紡ぐ仕事である。

従業員として働くことは、すでに体系化された正解の出し方の実行を担うということ。

 

そんなことをしなければいけない事業づくり。重いに決まっている。

事業づくりとはストーリを紡ぐ行為であること

事業をつくるというのは、ビジネスモデルを考えるということではない。

 

ビジネスモデルは必要条件でしかなく、それがあれば事業づくりが成功するわけではない(だけど今回の起業がうまくいかなかった原因はビジネスモデルの稚拙さにあるとも思っている)

 

事業を作るというのは、ストーリーを紡がないといけない。

 

ストーリーというのは、他人がワクワクするものだ。ぼくはナラティブという言葉が好きだけど、それは自分をドライブできる物語。

https://shortcat.hatenablog.com/entry/2019/10/25/232459

 

 

ストーリーは顧客、従業員、投資家、すべてのステークホルダーがワクワクするもの。

そんなストーリーテリングをし続ける。つむぎ続けること。

 

それが事業づくり。

 

デッド・エクイティをしなくても起業そのものはできる

これは当たり前だな。いつか、中村タカさんが質問箱に答えていた資金調達についての回答がわかりやすかった。

関西を中心にインキュベート事業を手がける中村タカさんの質問箱

https://peing.net/ja/kissmetk

固定費がゼロであれば、完全自己資本で行える。

し、法人登記もいらない。売上がたってからとかでもいいと思う。

 

仮説検証をしている段階では資金調達も法人登記もいらない。

組織を作ることで一人ではできないことに手が届く

組織の強さを改めて実感する。

 

組織は人数分の足し算、ではなく掛け算。三人から大きく変わる。

タイトな繋がりを作れれば、それは累乗になる。

 

足し算はビジネスモデルに共感した組織。

掛け算は未来に共感した組織。

累乗はストーリーを紡げる組織。

 

ストーリーを紡げる組織を作りたい。

 

能力不足。評価ができない。

能力不足。それはわかった。

だけど、その能力とはなんなのか。それがわかった。

 

その能力はプログラミグでもマーケティングでも営業力でもない。

 

戦術を評価する力。

 

戦略の一段下の層の戦術レベルであれば、割と一般人でも描ける。

 

理念→ビジョン→戦略→戦術→計画

http://blog.livedoor.jp/sora_asao/archives/51762903.html

Recreation Worksさんのブログの図解を引用させていただきました。http://blog.livedoor.jp/sora_asao/archives/51762903.html

 

だけど、その評価というのは誰でもできるわけではなく、鍛錬が必要である。

 

 

その事業計画で良いのか、このフィードバック/結果はどう受け取るべきなのか。

 

このあたりがまったく描けなかった。

 

自分一人で仮説検証/学びを繰り返し、身に着ける人もいるが、自分はそうではない。

 

ルフィみたく、自分一人で組織を作ってできることを増やしていく人もいれば、サボのように組織に入って圧倒的に成長する人もいる。

っていうようなツイートをみたが、ほんとそれで、自分は後者であるとおもう。

 

いちど組織に入り強くなってもういっかい挑戦したい。

 

キラキラ見せることの難易度は下がる

これはほんとうにかんたんだった。

 

起業している風を装うのはめちゃくちゃ簡単で、今まで出会ってきたやってる風の人の大半は別にうまくいっているわけでもない。

 

そういう人が多い中で、もちろん結果を出している人もいる。

 

 

一番良くないのはそのキラキラしていることに対して評価、憧憬を描いてくれる人といることで勘違いしてしまうこと。

 

そういった意味では、起業している風じゃんという風に痛いところをついてくる人の方が案外ありがたかったりする。

壁になるという優しさもあるのだ。

 

最初の創業者は議論しなくても良い関係がベター

正月にがっつり読もうと思っているが、レイダリオの本によれば最初の創業者は議論すら必要のない共同創業者を見つけるべきである。

 

中川綾太郎さんも以前ツイートしていた。

 

こんなドラスティックな進め方ができる共同創業者が一番良い。

 

勝てば官軍

事業づくりの社会における評価に関してかもしれない。

 

勝てば官軍、結局は。

どのような想いを持って、とか。

どんなストーリーで、とか。

 

いろいろ勝った後に語られるストーリーはごまんとあるが、勝たなければ全て寝言。

 

哲学がなくても、勝った後ならなんとでも脚色できる。

 

強い奴が勝つんじゃなく、勝った奴が強い。

未来を信じさせる創業者になる

事業・組織づくりのスタートは、未来を信じさせることから始まる。

 

最初は壮大な妄想をワクワクさせること。そのあとはそのワクワクを実現したいと思える組織を作ること。

 

結局、嘘つきが経営者の始まりかもしれない。

 

嘘を突き通して、実現させれば、嘘つきじゃなくなる。

 

 

これも結局は勝てば官軍

 

ナラティブと実装。プレゼンとプロトタイプ

ナラティブは実装を持ってして初めて価値を持つし、プレゼンはプロトタイプによって命が吹き込まれる。

 

 

 

 

自分の事業を語る難しさ

 

 

自分の事業を語る、これがいちばんむずいかもしれない。

 

他の事業はどれも完成しているようで、美しく、持続性がありそうに思う。

 

一方、自分の事業は不完全で、何も完成してなく、ひいては意味が見出せなくなったりする。

 

 

それが、実は主観と客観の罠。主観的な認知は知っている範囲と聞いている範囲の区別がつかない。

 

聞いている範囲が全て事実だと思ってしまう。

だけどそうじゃない。

自分が事業を語る時、事実に対しての若干の脚色、解釈をするように、他社もまた、脚色、解釈を施している。

 

疑って書かれというわけじゃなくて、それが人間の性。原始時代から続く思考回路。

他人へ見せるアウトプットなんて恥ずかしいし、それをよく見せたいじゃないですか。

 

その表れとして、そうなるんだ。

 

人間の脳を知ってれば、それがおろかでもなんでもなく、一つの人間の性質として捉えれるだろう。

 

 

他人・他社との比較が1番の障害になりうる

他人との比較。他社との比較。

 

 

これがいちばんの罠かもしれない。

 

他人と比較し出したら、ほんとにキリがない。

Googleと比較してみ、勝ってるところなんて出てこないから。

 

だから、他人、他社との比較によって生まれるものはない。

 

大事なのは、比較を避けること。それは主観的な比較ではなくて、市場における比較かもしれない。

勝負を避けるということ。

 

他者と勝負せずに、自分との戦いに勝つ。

 

それをし続けた先に作りたい未来があるんだと思う。

挑戦であったことを認めよう

 

 

卑下することはない。

 

 

挑戦であっただろう。作りたい未来に対して、全力でフルスイングしたじゃないか。

 

その熱量を、いつか自分の手で作り出す。

自分がストーリーを紡いで、熱狂を産み出そう。

 

 

熱狂をさせてもらった側として、その火を次に灯していこう。