筆を取った理由は主に3つある。
・一つは、未来に対する考察を現段階でどれくらい言語化できるのかを試みたいと思っているから。
・もう一つは、この考察を見返して、現地点からその地点までどれくらいの進歩が見られるのか。
・最後に、普段のインプットを自由演技の形でどれくらいアウトプットできるのか。
上記を目的として筆を取った。
この記事は自分との対話であり、アートであり、自分自身の現時点の姿をありありと浮かび上がらす。そう行った位置付けとなる。
IT人材が不足する
2025年に、IT人材は42万人不足する。これから五年後の未来だ。
これだけエンジニアになるための教育産業が発展してきているが、それでも不足するようだ。
理由は、足りていないのは量ではなく質であるから。
初心者からエンジニアリングができるところまで引き上げる事業は増えているものの、すでにエンジニアリングができる人材をさらに押し上げるニーズには答えきれていないように思える。
本当の問題は量よりも質…IT人材白書「エンジニア不足」の真相 - paiza開発日誌
また、特に課題解決型の事業より、価値創造型の事業にIT人材が不足する。
動かせるだけ。すでに顕在化している課題を解決するだけ。それだけの人材は溢れ、価値を作り出せるIT人材が求められる。
ただ、こういったワーディングは、IT人材だけではない。どの産業でもそうだ。だから、パラダイムシフトになるような出来事は起きないと予測する。
それよりかは、そういったニーズ・ウォンツを引き上げるインフルエンサーが出現するように思う。すでにプログラム、コードを組める人材がさらに能力を発揮するためにはどのようにすれば良いのか。エンジニアにおけるMBAのようなものが存在する。
だからこそ、自分はデザインで勝負したい。多くのサービスはデザインが差を分けるようになると確信している。
スマホアプリが動くこと、は価値が低下している。それより、それを使ってどうなるか
を専門的に設計できるかどうかが勝利の鍵を握る。
インターネット×中古のさきがけはどう考えてもヤフオクで、メルカリではない。
だけど、オークションと打ち出すか、フリマアプリと打ち出すか、どちらが消費者にとって容易に感じられるだろうか。
現実世界でオークションに行ったことがある人はほとんどいないだろう。しかし、フリーマケットなら行ったことがある人も多くなるはずだ。なくとも創造はできる。
デザインがサービスの成否を分ける。そう確信しているから、自分はデザイナーとしての道をあゆむ。
働かなくてもよくなる
働かなくてもよくなる。これは少し遠い未来。と行っても、今から10年くらい立てば、実験的に、大規模に働かずにBIを支給する流れが来るだろう。15年後には、自由に選択できるようになるはずだ。
そのBI支給の中心にいるのは政府でなく、企業。これは間違いない。
政府はそこまでの体力はないし、役人仕事ではBIの舵はきれない。実現するのはGOOGLEやFACEBOOKのようなテック企業。
Googleが無償でスマートホームを提供し、そこでの生活は逐一データとしてGoogleに送られる。
どのタイミングで起き、起きてからどれくらいベットで電子デバイスを触れているのか。べっとからすぐに抜けられない人と、起きてすぐに家事などを始めれる人のキャッシングレートはどれくらいの相関があるのか。
歯はどれくらいの長さで磨くのか。磨きかたの甘さから、歯医者が必要になるタイミングは何年後になるのか。
セックスをする回数と年収の相関は実際にどれくらい存在するのか。
Googleは、個人の生活様式と、さまざまな情報を結びつけれるようになる。
Googleによって生かされる人(ここではグーグラーと名付けよう)は、個人の情報を明け渡す代わりに働かなくても良い生活を送れる。もちろんそこから働いたって構わない。
Googleとしては、データの販売によってキャッシュフローを生み出すのはもちろん、データを蓄積することで、さらに他者が真似できないデータの山を生み出すことができる。
10万円を毎月支給したとするならば、その人のデータを毎月10万円以上で販売すれば良い。
介護業界を制する会社が日本を制するようになる
介護業界は空前の人手不足であり、ペインが非常に深い領域であり、かつ市場規模も大きい。
介護領域って起業家としてどう認識してますか? - yamotty pageful
ただそのぶん事業を成功させる難易度は非常に高い。
矢本さんが解凍しているように、ペインの深さ、規模、ポテンシャルの全てが整っていいるが、関係者が多く、顧客がセンシティブ、テックソリューションの発明が難しいということ、そして社会保障の影響力が強すぎることが難易度の高さの根拠として示している。
この領域の課題を解決していく企業が、次の日本の覇者となるのだと思う。
ESG投資が進む
ESGとは、環境と社会と働く人に優しい、持続可能な事業のことで、政府主導で投資が進んでいる。
企業が持続性を持った事業を作るところにお金が集まる。それは政府のトップダウンという形ではなく、人類の反省から生まれている。
短期的な利益でなく、全体が利益を享受できる形の事業を作ることが推奨される世の中になる。
自動運転が来る
自動運転は未来の技術ではなくなった。
2021年11月から自動ブレーキ搭載が新型車に義務化される。自動ブレーキがなければ販売できないのだ。
既存のモデルには25年の12月。
輸入車かつ新車は24年の6月。
輸入車の既存者は26年の6月。
これはある意味でベンチャー・スタートアップの参入障壁となるだろうが、しかし車業界などすでに規制だらけで容易に参入ができる状況でない。むしろ現段階で参入を試みるベンチャーはそういった規制をもやすやすと越えれられる技術力は持っているため、参入障壁の向上は心配の必要はないだろうと考えている。
既存モデルの適用の猶予がすこし先なのが木になるが、遅かれ早かれ自動ブレーキがデフォルトになることは間違いない。
2025年には、自動ブレーキどころか、自動運転がきているのでは?と考えても良さそうだが、世界的に自動運転の開発は遅れているようで、レベル3のおそらく2027年ごろになるかと予想する。政府は2020年代前半での実装を望んでいるようだが、うまくは行かないだろう。ケビンケリーは2025年に自動車の持つインターネットの速度は家庭のそれを上回るだろうと書いていた。本当だろうか。
自動ブレーキですら、最遅で2026年の6月に義務化。自動運転は案外遠い未来であるのかもしれない。
といっても、10年後には流石に実装されている。7年という月日はちょうど良いだろう。
結論:自動運転(レベル3)の実装は2027年前後。
スマートホームが一般化するのは10~20年後
ありとあらゆる家電がインターネットに繋がり、自動で家事をしてくれる・設定できるようになるのが当たり前になるのはあと20年はかかるだろう。
理由は、現在の家庭にとって導入のハードルが高すぎるから。
一方で、デジタルネイティブはいとも簡単に導入するだろう。
だから、今10歳くらいの子供達が30代になり、家庭を持つようになった時に、スマートホームがデフォルトになる。
この流れはもう少し早いかもしれない。2030年には、スマートホームが普通になっている可能性もある。それは、デジタルネイティブからは少し離れているが、思春期とネットがセットになって成長した、平成生まれの世代が家庭を持つからだ。
スマートホームが広がったあと、伸びるのはソフト×ハードをデザインできる会社だ。
HAMEEは個人的に時価総額1兆円を実現できると考えている。ifaceというハード面とSaaSを展開していて、その技術を家庭にもちこめるマーケティングができれば割といいところまで行くだろう。
事業立ち上げから海外で勝負するスタートアップが増える
日本のパイは縮小している。はなから海外で勝負することができるスタートアップが増えることが予想される。
そうなると、海外に原体験を持っている人が強くなる。一度も海外に行ったことがない人、原体験を置けていない人は海外で勝負できない。
海外の情報をキャッチアップできる仕組みを整えていたら、日本にいても十分で勝負できるのではないか。
あとは人だけ。海外ライズできる人材が求められる。
海外に行って、情報を発信する人が増えるし、それを束ねる企業もでてくる。
海外のトレンドやニュースを自分ごととして受け取れるイノベーターが出現し、それが一般的になる。
ブロックチェーンがインターネットに取って代わる
ブロックチェーンは特徴ばかりが話題になるが、大事なのはそのベネフィットだ。
一般人に一番わかりやすいのは、デジタルコンテンツの売買ではないだろうか。オンラインゲームや電子書籍は、中古品としての売買ができない。
しかし、ブロックチェーンを使うことで、デジタルコンテンツを商品化することができる。インターネット時代のメルカリがモノなら、ブロックチェーン時代のメルカリはデータのフリマアプリになるはずだ。
所有権の明示にも役立つ。偽物のバッグは売れなくなる。どこが作ったか、改竄できないため、ブランド品がブランド品としての価値を取り戻す。偽物かどうかということが、使用者の判断ではなく、データが示すようになる。
契約の自動化もブロックチェーンによって行われる。
ICカードによるロック解除などは、ブロックチェーンをつかうと改竄ができないので、宅配物の再配達問題も、ブロックチェーンによって解決する。
置き配の安全性がさらに高まる
誰でもアプリを作れるようになる
iosアプリの実装は、Swiftというプログラミング言語によって行われるが、PWAという技術を持ってすれば、アプリのようにホーム画面に追加できるようになる。
UIもアプリとほとんど変わらない。日経電子版などはすでにPWAが実装されている。
ますます、実装という面においてはプログラマは必要がなくなってきて、デザインの地位があがる。
ソフトウェア・イーティング・ワールドの時代の覇者はプロダクトデザイナーになるだろう。
全ての個人情報・ファイルを"web"上にアップロードするようになる
個人情報保護が叫ばれて久しい。EUのGDPRはその際たる例だ。
しかし、国や政府の個人情報保護への動きは虚しく、はかなく散るだろう。
だれによって?もちろん、彼らが守ろうとしている個人がだ。
その頃はwebと呼ばれていないかもしれないが、個人が動画や写真ファイルをwebに全てアップロードするようになるだろう。ちょうど、googleフォトがオンラインストレージを銘打って、個人の画像ファイルをダウンロードしているように。
個人がいつでも誰でも引っ張り出せるようなファイルを残すことになる。なんのためかって?それはある種のエンターテイメントであり、ビジネスであり、消費活動だから。
20年前と今じゃ、想像ができないほどおきたし、今から20年後も想像ができないだろう。
ハイパーリンクという概念。それぞれのテキストが相互に評価し合い、結びつけ、さらなる高みへと進む。
それが動画やファイルにも起こるようになる。つまり、動画同士が結びつき合う。
パリの街並みをXphoneで撮った。日本に帰ってきてその写真をみると、なんとブレブレだ。時間がなかったから残念。諦めるしかない?
そんなことはない。この写真をallPhotosにアップロードすれば、世界中の人々が撮ったパリの写真を画像認識し、自動的に写真を補正し、ブレがなくなり、クリアな写真になる。
自分はそこに行って、シャッターボタンを押すだけでいい。行った、という事実だけはビットには置き換えられないからね。
満員電車・通勤がなくなる
「満員電車に乗る大人の疲れた顔が嫌だったから、起業した」
よく聞く起業家ストーリーはもう過去のものになるかもしれない。
コロナによって、通勤しなくとも生産できる職種、通勤しなければ生産できない職種がはっきりと見えただろう。
通勤がなくなるというのは、前者の方だが、後者にとっても、毎日通勤しなければならない、という通例の概念はなくなるだろう。
特に、この流れはスタートアップ から始まる。
コロナ禍で、オフィス解約を検討したスタートアップがいくつか目についた。通勤する必要がなけらば、最大の固定費であるオフィスがなくなるのだ。
恩恵を受けるのは、日々バーンレートと戦うスータートアップだ。合理的な理由から、オフィスを解約し始めるだろう。
そうすると、オフィスがなくなり、通勤の概念がなくなる。
この流れはこれから10年で少しずつ、しかし確実に進むビッグトレンドとなるだろう。
全従業員が自発的に働けるのであれば、監視の必要はない。しかし、現実はそうもいかないだろう。
働かない従業員を監視するサービスが出てくる。そしてその後、成果物で判断されるようになる。
成果物で判断されない仕事もあるだろうが、需要がもたらす社会への影響は大きい。かなり高い確率で全ての仕事が成果物で判断されるようになる。