3年前くらいにやってたインターンで、将来起業したいということを会社の役員に伝えた。
すると「起業したい人はもう起業している」
という回答が返ってきた。
論理の飛躍が甚だしいと思うが、一方で、一定の説得力があるように感じる。
その会社は教育的な会社で、じぶんを育ててくれた会社だったのだけど、その言葉はなにか十字架のように背中にのしかかっている。
それは、合理的な考えが主なじぶんのなかで、いくつかある論理を超えた説得性を持つ一言であり、その問い(「起業したい人はもう起業している」はほんとうか)に今の段階で答えたい。
綺麗に答えれるかわからないが、言語化した、あるいは言語化しようとしたという試みを文章に残しておきたい。
立ちはだかる「起業したい人はもう起業している」
大綱要領を作ったけれども、そこに対して一番立ちはだかってくるのは「起業したい人はもう起業している」という十字架である。
まずはこの一言に対して思うことをずらっとあげる。
すべてに回答を加えるわけではなく、自分がどう捉えているのかをまずは解きほぐしたい
起業をしていることを起業の準備をしていることも含めている。
つまり、今している普段の行動を起業の一環として捉えて生活・行動しているから「起業したい人はもう起業している」
事実として起業している。
起業をしたいという野心を持った人は、向こう見ずに起業を行う。そういう勢いこそが起業家マインドであり、それを今していないということは起業家マインドがないという裏側の論理もある。
ただ、この論理は30歳前後で起業する人の存在を否定している。
起業家がすべて学生起業家なわけではなく、マイネットの上原さんは元大企業勤め。30歳くらいで起業したのだと思うが、そこまで一切起業のことを考えなかったことになる。なぜならそういうマインドを持っているなら自動的に起業をしているから。
なので、
・一切起業のことを考えていなかった
のであれば、「起業したい人はもう起業している」の論理はあっている。
起業したいと思った時点で起業をしたから。
・起業の準備として起業勤めを行なっていた。
のであれば、「起業したい人はもう起業している」の反証例となる。
「起業したい人はもう起業している」の反証例
https://www.wantedly.com/companies/sirutasu/post_articles/146610
これなんかまさにそう。
昔から起業したいという思いがありました。大学生くらいからですね。
大学時代は典型的な 起業家ワナビー。
2011年に卒業して、5年働いて創業。
ちょうど自分が描いているストーリーと同じ。
これにもある。
https://bbank.jp/entrepreneur/interview/it-web/1048
いつかは起業したい
起業家ワナビーを批評する批評家ワナビーが揶揄する言葉を惜しげも無く言っている。
結局は自分次第
チープな結論になるが、これだと思う。
起業するかしないかは自分次第。
すればいいし、今すぐにすればいいというか、すでにやってるクネ?
自分のスキル・経験を生かして、それを事業づくりという形で手を動かす。
それが起業だということにすればいい。
そりゃバカにされるよ
28才で起業するということを思い描いているけど、それは立派な起業家ワナビーでしかないよ。
そりゃあバカにされるよ。学生のうちにリスク取りまくって起業している奴もいるんだもの。
だけど、夢って笑われるもん。
DJ社長も言ってたね。ドームでコンサートやりたいでーすって。
最初は笑われてたけど、だんだん誰も笑わんくなってきたって。
「人の夢を笑うな!っていう風に言われるけど、自分はそうは思わない。そりゃ地元のひょろっとして歌も下手いようなやつが将来キムタクになりたいでーすって行ってたら腹よじれるくらいまで笑う」
「だけどそれなら整形して、歌も練習して上手くなればキムタクに近づけるわけやん」
そりゃ笑われる。笑ってくるやつはそれまでのことよ。別に悪くもなんともない。自分も笑うでしょ。世界一周とか笑ってるじゃん。
だから、笑われるのはしゃあない。むしろ笑われる方が主人公よ。それでいいやん。自分がしたいことをしたいと行ってるだけ。
だけど言ってることによってなんか近づくかも知れんから、言った方が得やん。
笑い声で誰か寄ってくる可能性もあるしね。
そいつらを黙らせるには、論理じゃなくて、結果。
自分がしていくこと
やっていくことは、淡々とサービスを作り続けること。
今の段階で将来起業したいと行っても笑われるさ
だけど淡々とサービスを作ってスキルつけて、人間性磨いて、
いくつかちょっとでも波を起こすようなサービスができてきてさ、起業したいって言ったら、「知り合い紹介しよっか?」とか、「頑張って!」とか言われるようになるやんね。
言ってることは変わらんのに。
28歳までにサービスを100個作る
28歳までに、大きい小さいは問わないから、100個サービスを作ろう。
そして感覚を掴んでいこう。
その過程で、笑われることもあれば、周りが笑わんくなってくることもある。
淡々と続けていく。それだけが自分にできること。
今起業してないじゃんについての回答
法人登記という形で会社は作ってないけど、サービスなら作ってる。
だけどそれが成功していないのは事実で、結果も埋めてない。
それだけ。
28歳に法人登記という形をとるけど、そっから起業するわけじゃない。
結局は最初に言ってた「起業をしていることを起業の準備をしていることも含めている。」説を取ればいいよね。
会社は28で作ろうと思ってる。それだけでいいのでは。
一番怖いのは人間性が死ぬこと、結局ね
なんとなくふわふわした言語化だけど、これはやっぱりそう思う。
起業ワナビーであることが怖いのは、人間性が死んで28歳で言い訳をつけて起業しない、みたいなこと。
ずるずる行って、そのまま気づいたら40歳、みたいなのが怖いのだと思う。
それは父を見たらそうなると思う。人間は簡単に堕ちる。と思っている。それが怖い。
だけど、そうにさえならなければ大丈夫なんだよ。
しかもそれに対して自分はちゃんと対策を売っている方だよ。
このブログでの言語化もそうだし、インターンも言ってるし、いろんな仲間がいるし、いろんな体験もしている。
だけど怖い。それは仕方ない。
その怖さが、別の方に行っている。
起業したいって言ってるだけのひとになるのでは?というような、起業の定義が曖昧で答えが出ない問いに恐れをなしている。
大丈夫。起業の定義は、
自分のスキル・経験を生かして、それを事業づくりという形で手を動かす。
そうであるなら、自分は今起業家じゃん。
あとは事業を成功に導くかどうかだけ。
起業するかどうかに関しての問いはすでに終わってる。
就職か起業かという問いがそもそもゼロヒャクで考えすぎ
起業の定義は
自分のスキル・経験を生かして、それを事業づくりという形で手を動かすこと
そうであるなら、就職してスキルをつけて経験を積むというのは悪くないし、その過程で自分でサービスを作れば働きながら起業できるよね。
焦って起業していない自分はごみ!という結論をつけるのは視野狭窄に陥るだけだし、その失敗体験もしているはず。
今している事業を成功させるだけ
今もすでにサービス作ってるんだったら、それをいかに成功させるかを考える。
それはすでに起業するか否かというレベルの問いではなく、どう成功させるか?という問いになるから、悩みでなく思考になるはず。
まとめ
ブワーって書いた
言語化できたようなできていないような。
と思ったけど結構できてるな。
・起業したい人は起業してるは説得力があるし、論理を超えた力強さがある。
・だけど、それは起業したいと一度でも思った人はその場で起業するわけではない。それは反証例としてシルタスとか株式会社インクローバーとか、そのほかにも無限にある。
・起業の定義はひとそれぞれ。自分の中では自分のスキル・経験を生かして、それを事業づくりという形で手を動かすこと。だから就職するってのは別に筋は悪くない
・考えるべきは、起業するか否かの自分なんかじゃなくて、どう事業を成功させるか。